ファイトー、無理ー!!…な、戸隠・鏡池~西岳歩き  その1

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この週末は、久しぶりにお山。
ねこちゃんと戸隠へ。

鏡池~戸隠神社奥社~蟻の戸渡~八方睨~本院岳~西岳~蟻の戸渡第2弾~P1尾根下り~鏡池の1周10時間予想の行程。

鏡池に映る戸隠連峰。
美しいね。

金曜日夜に出発して、登山口の鏡池に着いたのは早朝の2時。
ここから、今日の遭難への第一歩が始まる(笑) ← 笑いごとじゃないことは後でわかる。
こんなに厳しい行程に、睡眠三時間で、トライしちゃダメでした。

朝5時過ぎ、もぞもぞと起き出し、準備をして動きだし。

戸隠の奥社にお参りししたところから、一気に登山モードに。
沢で遊ぶという地元の山岳会のおじさまや、トレランの人たちと前後しながら、急登を登る。

奥社のもんじろう・・・じゃなくて、お尻をあげた狛犬様。

五十間長屋。

夏のお花が満開でした。

百間長屋でもお花の撮影。

百間長屋の後に、岩壁の中に仏様のいる岩窟があり、見晴らしがいいと言われているので上がりたかったんだけど、修験僧(なのかな?体験ツアーみたいな感じだったけど)のリーダーに、
ここは女人禁制だからと上るのを拒まれた。

えーー…と、思ったけど、地図を見たら本当は中社の上から女人結界なんだね、戸隠って

でも今は奥社でもどこでも女性OKじゃん。
観光と言うお金をとれるところでは普通に女性も入れるのに・・・・、吉永小百合さん起用して、戸隠神社の奥社の宣伝だってしてるくせに・・・・なんとなく釈然としないものも感じる出来事。
修行のお邪魔をする気はないので、そのまま進む。

まあ、その先に、もっと見晴らしのいい岩搭があって、登って満足できたけど(笑)

「ねこちゃん、もっとこっちまで登っておいでよ♪」
「嫌。」

そして、今日のメインイベント(←まだ、このときはそう思っていた)、蟻の戸渡。
右も左も300メートル切れてるナイフリッジ。

ちょうど今放映されてる栄養ドリンク、のCMファイト一発のシーンに出てくるようなナイフリッジでした。
なので、今日の合言葉は
「ファイトー」の後に、CMのように走れはしないので「無理~っ!!」(笑)

前を行く女性パーティー。

あまりの怖さに泣いちゃうかと思ったけど、いざとなったらしゃがめるし、足も両側にスタンスがあるし、でも岩が脆くて欠ける心配があるから、基本の三点支持(^o^)/
こっちから行くと右側にこのリッジを巻ける鎖付きのトラバースルートもありました♪

全貌はこんな感じ。

ここを渡ると、360度見渡せる八方睨み。

今日の行程ではここが一番周囲が見渡せる場所でした。
ここから沢で遊ぶと言うおじ様達と別れ、破線行程へ突入。

一気に道が不明瞭というか、心もとなくなって来て、斜度も厳しくなってきた。

わーい♪
・・・と、楽しそうだけど、実はここは迷ってた。
あまりに足場が悪くて、一歩踏み出すたびにざれて落ちそうになる。

間違ってるなぁ・・・・・と、思った時は確実な場所まで戻るのが肝心。
この基本に今回3度助けられました。

この時も確実な場所まで戻ると、ほとんど草で見えなくなっているテープを発見して、軌道修正。

お花が満開で、穏やかな稜線に見えるけど、片方か両方、すっぱり切れていて、まったく気の抜けない道が続く。

そして、このあたりから早くも私の体調に異変が・・・・・・。

寝不足と疲れからか、太ももとふくらはぎが交互に筋肉が硬直し、ひどい攣りが続き、まともに歩けなってきた。
水分とミネラルは十分に取っていたので、気分は悪くなるようなことはなく、筋肉の不調のみだったのが救い。

行程は半分くらいまで来ていたので、戻っても同じ、進むのみ。
しばらく歩いては横になり、硬直が抜けるのを待って、再び歩き続ける、を繰り返す。

途中の鎖場が足から緊張の抜ける唯一のチャンスだったので、鎖場がありがたかった・・・・・・。
その鎖も、支点を見るとグズグズで抜ける寸前だったり、途中の支点が目の前で抜けたりとか、危ないことには変わりないけど。

本院岳になかなか辿りつかず、このあたりから、頭の片隅にビバークの可能性がちらつく。

笑ってるけど、実は遭難に片足突っ込んでるの図。

西岳を出たのが14時。
ここからは地図の行程時間で5時間弱。
暗くなる前に、なんとか鎖場、はしご地帯だけは抜けておきたい一心で、一歩一歩進む。

ファイトーーーーー!!

・・・・・・無理~っ!!!!

な、戸隠西岳第一章。

続く。

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