ほぉぉぉぉ
ずいぶん古い本。
本の紹介はこう書いてある。
『昭和20年の終戦からほどない時期に、社長と役員を社員の選挙で選ぶという会社が現われた。それは大倉財閥の一翼を狙ってきた大倉土木が、占領軍による財閥解体の嵐に耐え、社員持株制度のもとに、旧来の社員だけで会社の存続をはかろうと知恵をしぼったあげくの資本・経営・組合を一対とした協同組合的な発想であった。戦後最大の危機を、日本初の社長公選で乗りきった大成建設とその社員たちの熱きドラマ。
現在スーパーゼネコン5社の中では唯一の非同族会社』
紹介の通り、戦後のGHQによる日本の財閥企業解体のあたりから話が始まる。
解体される前にと、みずから社名と経営形態を変えて生き残りを図り、労働組合などを立ち上げるあたりくだり、銀座の復興に乗り出すくだりあたりまでしかまだ読めてはいないけど、下手な会社もの、企業戦士ものの小説よりずっと手に汗握る内容で、どきどきはらはらしながら読んでいる。
大きな会社や組織の創設者やその周囲の人間というのは、やっぱり「発想」「数十年後の先の想像力」「計画の実行力」「人をひきつけるカリスマ性」がすごいんだなぁ・・・・・と実感。
他の企業の創設時期の本なんかも読んでみたい今日この頃。