ムーブ考その1
踊り子が特に顕著だったので、書いてみよう。
いろいろご指南いただけると嬉しいので。
ムーブを組み立てる時、上手い人たちはどうやってイメージしてるんだろう??
前にも書いたけど、私の中ではルートは2種類に分かれる。
1グループ 例 イエロークラッシュ、踊り子、白壁、芸者ワルツ、コンケスタドール、バージンキラー・・・・などなど
2グループ 例 働け、シナプス、ドロンパ、デザートソング、ブラストオフ、パン2・・・・などなど・・・・。
1グループのムーブを組み立てる時・・・
力をどこに抜くか、ピンポイントで立ちながら重心をどちらにかけるか、カチをどこに向かって決めるか・・・・など、すごく細かい矢印が私の頭の中で描かれる。
たとえば踊りの核心ムーブだと
核心の右手カチから始めると
右手の真下に向かって細い矢印、次に左手の真下に向かう細い矢印を意識し直し、核心ホールドを取ったら右手の人差し指は左斜め上に矢印を抜く感じ。その時手をロックするために背中の真ん中くらいから左下に太くて短い矢印。
右手の斜め上への矢印を意識しながら左手は右回りの曲がった矢印がひかれて、ホールドを取ったとたんに体中の矢印を一回消して、左手から斜め下にでる矢印に全部を集中させる・・・・・・・
・・・といった感じ・・・・。
わかんないよな・・・・
なにしろ方向と太さが違う矢印が体中から出ていて、その向きがせわしなく動いていく。
実はカチラーというよりは、この矢印がいろんな方向に細かく向いて、動き回るルートに得意感がある。
ほんの少しの矢印の方向を変えるだけで、劇的に楽になったりするのが楽しい。
踊り子みたいにゆっくりムーブが繰り出せる時は、このイメージでムーブを作成していくのが有効なんだけど、スピードの要求されるムーブの時はその矢印の移動の意識が追いつかないので、苦手。
シナプスとかね。
2グループの場合は
1グループよりずーっと意識が上に向いている。
1グループよりホールドが平均にして大きいからなんだけど、このルートに取り付いたときの私の弱点は意識が上にしか向かないので、太い矢印が上にしかむいていなくなっちゃう。
これがレスト下手につながるんだな。
一生懸命力を抜こうとしても、ホールドを握り締めて体が上に行こうとしてるのを押さえきれない感じ。
一旦力を抜いて矢印を身体から真下に落とせるといいんだけど。
さて、今日城が崎でお知り合いになった女性クライマー。
彼女は持久力はもちろんあるんだろうけど、レストがとてつもなく上手い。
ありとあらゆるところで「有効な」レストを繰り出し、しかもレストしながらどんどん回復しているのが見ていてもわかる。
これがすごい。
ぜひとも来年はこの感覚を手に入れて2グループも結構得意系よ♪、と言えるようになりたい・・・・。
そういえば、虎をレッドポイントしていたYちゃん、彼女もレストが長い。
聞くとレスト中に身体が
「よし、言っていいよ♪」
・・・といってきても、一度目はあえてそれを押し殺す。
そしてレストを続け、身体が
「今度こそいいよ♪」
・・・と言って来るのを、じっと待つのだそうだ。
その時は完全に回復しているという。
・・・私のレストの時は
「えー、まだ疲れてるよー、やだなー、行くのーーーー???」
・・・と身体が言っている。