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受験生のなまけが合格祈願に山かマルチに行きたいと言ってきた。

普段は罠に掛けられてることが大半ななまけだが、どういうわけか今回は芋づる式に、はっしー、さかもっちー、いとーぱぱ、私が引きづりこまれていて、錫杖岳のマルチに行くことに。いろいろと聞くとアプローチが大変だという。
実はそれもあって先週鳳来の罠にはまってみたりもしたのだよ、実は。
最近歩いてなかったから。
しかし、錫杖のアプローチはそんな準備もなんのその、へなちょこフリークライマーの私には相当ショッキングだったわー。

金曜日、はっしーとなまけと合流。さかもっちん、いとーぱぱのエロコンビツートップは一足先に上高地へ。このコンビとは土曜日の夜に新穂高の混浴露天風呂で待ち合わせ・・・・なぜ、そこで待ち合わせなんだ？
しかし、登るルートやスケジュールはあまりはっきりと決まらないのに、その待ち合わせ場所だけは最後まで揺るがなかった・・・・。

お盆休みの始まりと重なり、相模湖から高速に乗ろうと向かったものの、厚木についたのがなんと2時間近くも経ってから。おそろしや、日本のお盆！

なんとか夜中の2時には登山道入口近くの駐車場で仮眠することができ、明けて土曜日。中尾温泉の駐車場に車を止め、いざ錫杖へ。
なかなか急登の登山道を詰めへろへろになりかけたところで、錫杖の岩場がどーんと見えてきた。まだすごく遠いのに、岩壁はすごい迫力だ。緑深い山のまた上にあんな岩壁が見えるなんて、すごい自然だなー。
そこから少しあがったところで川を渡渉して、枯れ沢のガレの急登。

容赦無しの3時間弱のアプローチ。

↑　錫杖全景

↑　まだまだ遠い。でもまだ笑顔で写真に写る余裕がある。

今日はなまけのご接待なので、多少簡単な中央稜、Ｐ２左ルート。
下降点が違うらしいので、アプローチシューズ、雨具などを持っての登攀。
出だしが遅く、3人と4人（2人×2人）のパーティーの後になってしまった。

まぁこちらも遅いだろうから、最後でも気が楽だけど、これが皆様ごゆっくりな方たちだったので、取り付きで一眠りできたほど。

そしてやっと登り始め。

1ピッチ　はっしーリード。難しくはないけど、ザックを背負ってるのがテンション下がるくらいにうざい。

登り出したとたん、雷がなり始めたのも気になる。

2ピッチ目　はっしーリード。
雷が本格的に鳴り始める。2ピッチ目を私が登り始めるあたりで降り始め、2ピッチ目終了点近くの大穴に逃げ込んで待機。

↑　さぁ！登るわよ！！・・・・気合十分ななまけ。
まだそこ取り付きじゃないから、そんなに気合入れた顔しなくても・・・。

↑　1ピッチ目、
なまけの登り出し。ザック背負って、なかなかがんばって登った。

↑　雷雨の避難中。
なかなか雷が遠くならない。少し遠くなってもまたすぐ戻ってくる感じ。

他のパーティー2名の方と避難していたものの、そのグループは雨の中を懸垂開始。
私たちはなるべくロープをぬらしたくなかったので、うつらうつらしながら雨がやむのを待った。
意外に時間がかかって、やっとやんだところでさぁ、脱出・・・・と思ったら、なんと先行パーティーの懸垂のロープが目の前にたれてきた・・・・。

出遅れた・・・。
5人の懸垂が通り過ぎるのを待つ。懸垂に慣れてない人たちが、いたのでここでまた1時間。
さかもっちんのブログでも書いてあったけど、このパーティーの人たちも、違うパーティーのロープで降りてきて、しかも温存してあるロープを持っている人が最後に降りてきているので、地面まで行き着かないテラスで、全部のメンバーが懸垂を終るのを待っている。

少し考えればいいのに・・・・。

出遅れたことを悔やむ私・・・・。
帰ってきてから、このことを某山屋に愚痴っていたら、とどめの一言。
「出遅れるほうが悪い、岩は取り付いたもん勝ち」
ちきちーっ！！！

まぁ、それでもなんとか無事降りてきて下山。
なまけは2ピッチしか登れないし、雷だしで、ちょっとかわいそうな合格祈願クラになっちゃったね。
まぁいろいろ勉強になったでしょう。

またもやへろへろになりながら下山。

↑　無事に帰れるかしら？？？
なまけ懸垂中。

約束どおりに新穂高の露天風呂でさかもっちーたちを待つ。

・・・・待つ・・・。

・・・・待つ・・・。

・・・・待つ・・・。

・・・・・来ねーじゃねーかっ！！！

これ以上入っているとふやけちゃうので、しょうがなく退散。
せっかく豊満な後背筋さらして待ってたのに・・・。

結局さかもっちーたちとは一晩中連絡がとれずにちょっと心配。

たぶんあっちも雷雨だっただろうから、どこかでビバークでしょう。

昨日の夜あまり寝ていなかったのと、疲れていたので、少し車の脇で横になるつもりが朝まで爆睡。

10時間以上寝てました。
幸せ。

そして二日目の苦行が始まる。