核心はカメムシ君

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先日の甲府幕岩のナイトミュージック。

1日かければ登れると思うけど、核心はきっと角度が変わってからの、ふかふかな苔が生えてるあたりにぬくぬくと日向ぼっこしているカメムシ君。

先日も、日中のほっかほかの時は、大きなホールドに固まっているもんだから、一手出すごとに大騒ぎ。
夕方、岩が冷えてくるとどこかへと姿を消すけどね。

実は私は人よりもカメムシに弱い。
あの姿かたちもさることながら、あの悪臭が苦手。

でも実は甲府にいるぴかぴか光るカメムシ君たちは、私に言わせれば大衆兵器(・・というのかどうか知らんが)。
匂いもすぐ消えちゃうので、殺傷能力に欠ける。

まぁ、ザクレベル(ガンダムファンの人、ごめんなさい)。

私の頭の中での本当のカメムシ君のあの匂いは、どんなに微量でも、付いてしまったら、何度洗っても臭気が消えない。
洋服だってもう着られない・・・と思うことしばしだった。

話は数十年前に遡る。

私が昔住んでいた家は、山を切り開いて宅地化した新興住宅地。
しかも鎌倉の山との境だったので、完全に住宅地化することはなく、野生の空気が漂ってた。
キツネもいたし、たぬきもいたし、野うさぎもいたし、へびの類なんて普通。
でも住宅地と山との境が、あまりに突然で、いろんな自然に無理がでたたような気がする。

ある日、新たに住宅を建設するために、空き地にびっしり生えていた「葛」が刈り取られたことがあった。
微妙な田舎では普通の植生の「葛」。
じつは最強カメムシ君たちは、その葛の葉っぱが分かれる分岐のところに密集してとまっている。
葛が刈り取られてしまって、困ったカメムシ君たちが集まったのが、太陽の燦燦とあたる、ぽっかぽかの小学校の校舎の壁。

今の時代なら写メで撮って、すぐにネットにアップしたいところだけど、そんなのなかったのが残念。

ベージュの校舎の壁が、1面だけ塗装したの???・・・と言うくらいに茶色に染まるくらいの大量のカメムシ君が止まってしまったのだ。
どう処理していいかわからない学校側が苦肉の策で呼んだのが消防車。

今思えば根本的解決にはまったくなっていない放水による除去が行われ、学校内どころか、学区一帯が悪臭に包まれたという悪夢が、子ども心に残っている。

ただでさえ嫌いなカメムシ君が、一生の天敵となった一日だった。

・・・・えーと、何を書きたいかというと・・・・・・ナイトミュージックを登れなかったらカメムシのせいっ!!!

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