さよなら。前のおうち。
今日は仕事を半日で早引けし、母親の実家へ。
建築士を目指していた叔父(母の弟)が、大学在学中に1年休学し、設計、資材の調達、職人や施工の管理まで、すべてを手掛けた、彼の記念すべき第1棟めの建物。
築年数45年になるこの建物は、その当時では珍しい鉄筋コンクリートで、横浜市内の個人宅では初めての全面床暖房が完備されていた。
私も小学校1年生までこの家で暮らした思い出の建物だ。
建坪80坪。
子どもの頃は、至るところに隠れられたし、祖父、我が家の家族4人、その時はまだ独身だった叔父二人、お手伝いさんが、わらわらと暮らしていて、大きな大きな建物だと思っていたけど、大人になって帰ると、子どものころに隠れた隙間には入れないし(←当たり前(笑))そんなに大きくもない感じ。
↑ 大人になって、この空間が玄関だということを知る(笑)
だって、この玄関だけで、今住んでるマンションの二部屋分以上ある。
玄関の向こうには、お客様用の離れの部屋。
いろんなところにメンテナンスも必要だし、床暖房ももう動かないし、住んでる親戚も高齢化が進むし(笑)、設計した叔父ももう亡くなって数年経つ。
ここは更地にして、新しい区画で売ることが決まった。
庭に斜度があるので、雪が降ったらスキーで遊んだな・・・・とか、
屋根に登って、焼却炉の煙突を掴んでしまいやけどしたのを、こっそり隠していたらお手伝いさんに見つかって、野菜のすりおろしたので冷やしてもらったなぁ・・・・・とか、
ピアノを全部段ボールで囲って秘密基地を作ったな・・・・・とか、
どれもこれもいい思い出。
まだ最後にもう一度見に来られるかな。
さようなら。
叔父さんの第1棟。
じいちゃんとの思い出のおうち。
この記事へのコメント
すごい素敵なお家
外も中も。玄関はまるでホテルみたいです。
庭でスキー!?
こんな歴史的建造物がなくなるなんて、涙うるうるです。
私が小学1年まで住んだ家は、萱葺き屋根の寺でした。暖房はどんなに広くても火鉢1個でした。
すげ~
すげ~っ
もったいなーい
うわ~
こんな家を壊しちゃうなんてもったいない。
せめて記録写真だけでも残しておきたいところですね。
Unknown
皆様、ありがとうございます。
でもこれ、写真だと素敵ですが、現物はもう相当に傷んでて、吹きつけてあるコンクリは剥離してきて、危険な感じです(笑)
ちなみにこのブログで書いたおじちゃんは、この建物の後、私の実家も建ててくれましたが、長い年月いろんな家を建て、最終的に建てた自分の家が一番使い勝手良くできてます(笑)