わんこの記憶
うちのわんこたちは私の実家に行くことが大好きだった。
お菓子がもらえるのはもちろん、父親がご飯をぽろぽろと落とすので、その足元でじぃぃぃぃっと待っていれば、何か美味しいものが落ちてくる。
家も広かったから、冒険し放題だったし、庭でも走れた。
その実家も今は両親がマンションに越してきてしまったので、家は取り壊して、新しい持ち主の家が建ち始めている。
先日久しぶりに小学校からの幼馴染に会うために、そちらの方へ車を走らせた。わんこも乗せて。
大きな道から実家の方へ向う小さい道へ曲がったところから、わんこたちがそわそわし始め、元実家への最後の曲がり角を曲がると、もう嬉しくて嬉しくて大変な騒ぎ。
既に何度も両親が今住むマンションへも行ってるけど、わんこたちはこっちにも両親がいると思っているのは明白。
実家の方へ行かなくなって、既に1年近くなるけど、こういう記憶はわんこの中で何年行き続けるんだろうねぇ。