脳疾患からの復帰
という講演会を本日開催。
以前私の働く地域紙で紹介した、脳疾患患者用のリハビリ機器を開発・販売している御仁がいる。
脳溢血で倒れ、半身不随で意識を取り戻し、病院にはもうこのまま半身不随で生きていってください、と宣告された人、田村氏。
でも決して珍しいことではない。
今、脳疾患の患者はほとんどと言っていいくらい、そのように宣告され、
動ける方の手だけで生きるためのリハビリを病院で受け、そして3ヶ月で放り出される。
前述の御仁はそのリハビリに疑問を持ち、まだ動けない状態の時から、自作のリハビリ機を作成して、改良に改良を重ねて、商品化した。
今ではぱっと見、健常者と思える状態だが、試作品を動かない手で作っているときは、材料の段ボールを切るためのカッターやナイフで、あやまって怪我をすることが多く、傷だらけだったんだとか。
ちなみに、私の働いている地域紙の配布エリアと読者層は相当年齢が高い。
読者の方々のお話に、病気やら介護やらがとてもとても多くでてくる。
ぜひ、そんな人たちに、この御仁の倒れてから今までの壮絶な生き方と、開発したリハビリ機器のことを、ぜひ生で聞いて欲しい。
きっと自分も絶対に動くようになる!・・・・と確信してもらえるパワーを発散しているんだもの。
・・・・・と、実際講演会を開催して、気がついたんだけど、この会場まで杖突きながらだろうが、車椅子だろうが、会場の入り口の前でタクシー下りて、会場まで20分かかって歩いてこようが、ここに来てくれた人たちは、動かしたい思いがある人たちなんだよな・・・・。
この思いがあって、いいリハビリの方法に出会えたなら、きっといい方向に動くんだよね。
脳疾患で、体が動かなくなった時、一番の敵は前述のような医者じゃない。
患者本人の諦めとやる気の無さだ。
どんなに年をとっていようが、どんなに動かなくなっていようが、動かなくなってからどんなに時間がたっていようが、必ず動く。
田村氏の思いがすべての脳疾患患者に届きますように。
この記事へのコメント
ありがと
すばらしい日記をありがとう。
ほんとに
これが届いて欲しい人には届いてないんだけどね。
「脳疾患・・・」
ってタイトルだったから、何か認知進行中のおいらのネタかと思っちゃった・・・。
KYなコメントで、ごめん・・・。
Unknown
認知症についての講演会は別途開催します。
○金さんは体験者として講師ですからねっ!!
届くでしょう
身近な人が
医療機関から適切なリハビリを
してもらえてないみたいで
ちょっと落ち込んでいました。
なんか、希望が持てたよ。
届くと・・・
いいんだけどなぁ。