気になること
仕事柄新刊の本が出ると、プレスリリース用の本が送られてくる。
新しく届いた本は
「怒りの川田さん ~全盲だから見えた日本のリアル~ 川田隆一」。
その帯部分の
「川田からのお願い 電柱にぶつかってから「危ない」と言わないでください。もう手遅れです。痛いんです。気になっているなら声をかけてくれませんか」
の一文で昔のことを思い出した。
まだ私が中学生の頃、大きな交差点に向かって歩いていたとき。横断歩道の渡り口におばあさんがいた。杖(白いやつじゃない)を振り回しながら一人で何かを叫んでいる。
なんだか鬼気迫る風貌でちょっと怖かったので、恐る恐る近づいていくと
「誰かいる??
今渡っても大丈夫なの???」
・・と叫んでいた。
目が見えないんだ、と気がついた。
その頃は今と違って音楽のなる信号なんか無い。
横断歩道だと言うことはわかっているのだが、信号の色がわからなかったらしい。
おばあさんは周囲に誰もいないと思い、強引に横断歩道を突っ切っていく。
その時の人用の信号は赤。
数台の車が急ブレーキの音を立てて停まった。
幸いおばあさんは車に轢かれることも無く歩道の反対側に渡って行った。
・・・・私は一部始終を見ていたにも関わらず、「危ないですよ」と一言声を掛けることができなかった。
形相に恐れをなしたこともある、なんだか恥ずかしいような気もした、それでも声を掛けるべきなのはわかっていたのに。
もし、おばあさんが車にはねられていたら?
私は自分を許すことはできないよな、きっと。
何も無かった今でも、声を掛けなかった自分を許してないのに。
何もしない後悔より、必ず何かをすること。
・・・を心がけたい今日この頃。
まったく関係なく今日の一言。
今日は夜、父ちゃんを床屋に連れて行った。
明日はもんじろうをトリミングに連れて行く。
フェロモン強化月間は続いていると言うのに、私はいつ美容院に行けるんだー????
この記事へのコメント
うんうん。
「何もしない後悔より、必ず何かをすること」
ってホントに大事だよね。
何も行動に起こさなくて悪い結果を導く位なら、
してなんぼ!だもんね
それと・・・
気になったので・・・。
当時音楽のなる信号なんか無いってあるが、
まきちゃん、なんちゃいなのぉー …
ひぃー、殴らないでぇーっっ
Unknown
永遠の三十路。
おいらは
こないだ酔っ払って地下鉄に大の字になって寝てるお兄さんに、終点だって教えてあげたよ。おきなかったけどね。
Unknown
うちのマンションの住人がマンションの入り口の植え込みに頭を突っ込んで寝てたことがあった。
凍死もしない季節だったので、見過ごしたがな。
おいらも・・・
勇気を振り絞って、女性のパートナーに「パンツ見えてるよ。」って教えてあげたら、なんか嫌がられたみたい・・・。
見過ごすべきだった・・・
うーん
でも○マケのようにわざと、ズボンのファスナーを開けて登るやつもいるからなー