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３０分もすると、岩に日が当たらなくなるので、まずはジャストミート10ｂでアップ。

そして、ドルフィン（12Ａ）にこばさんがぬんちゃくをかけてくれました。
珍しくオンサイト狙いの私は見ないように待機。

「ひぇー、ホールドがぬるぬるで止まらんわー」という声が何箇所もあり、不安バリバリで取り付いてみた。
そういえば昨日さかもっちんにドルフィンってどんなルート？と聞いてみたところ・・・。

Ｍ「えいっ！えいっ！・・・ていうのが２回続くの」

私「ランジかデッドが２回続くのね、んでホールドの感じは？
ルートはパワー系？ムーブ系？」

Ｍ「・・・・んーと・・・、えいっ！えいっ！・・・・っていうのが２回あるの」

私「だから、それはわかったからホールドはカチ？スプーン？パーミング？」

Ｍ「・・・だから・・・・えいっ！えいっ！・・・・て言うのが２回なの・・・」

・・・・どうやら、ほかの事を何も覚えてないらしい・・・・

しょうがないので、当日現場で登り始める前にこばさんにもう一度聞いてみた。

私「ねー、どんな感じのルート？」

Ｋ「えいっえいっ・・・・って感じ」

・・・もういいよ、自分でなんとかする。

と取り付いた１便目。
ホールドもスタンスも豊富にある中で、効くやつを選び出すのがなかなか大変。
一つ目の大きな穴を取る所が、デッド気味になる感じで遠い。
・・・これだな。
一つ目のデッド。止められずフォール。
一応上まで行こうと、次の大穴のところで、これだな、二つ目の「えいっ」は、という思いに引きずられ、デッドのムーブを試行錯誤してしまったので、届かず１便目抜けられず。

２便目
下部のムーブも修正し省エネに。
そして大穴へのデッドをやめて、ポケットを使った変態ムーブでスタティックで取りに行く。
ポケット＆超ハイステップの題して「白壁ムーブ」
あぁ、この動きって私の世界だわ。クラックに手を突っ込んで癒されてるクラッカーと同じだわ。
ポケットの痛みとハイステップが私を癒してくれるわー。
なぜあんなところに、と思われるバーのような素敵なホールドを取り、終了点まで。てな感じで、２便目終了。
次の便でお持ち帰りを決意。

↑　ドルフィンのさかもっちん

↑　同じくドルフィン

そして３便目。
ここでレッドポインとして、宿敵ハブのさかもっちんを引き離したい！
だってさかもっちん、今日調子悪悪なんですもの♪
きっとドルフィンの練習しにパラダイスに来たいから、こないだ私がこばさんに使った
「レッドポイント間近なの♪だから付き合って」作戦で私たちを連れてきたんだわ。
よーし、絶対登っちゃるー（←わけのわからないモチベーション）

下部を繋げて、ポケットもいい形で取れ、ハイステップで足を上げて大穴を取りに行くところで、なんと足が滑ってフォール。
あんなにでっかいスタンスに乗っけてるのに、なんてことだー！！！

ここで大レストをとる。

その間にさかもっちん２便目。
やっぱり調子悪そう。
足がきれいに決まってない感じで、その間に腕がパンプしてテンション。
今日はもういいよ・・・・こばさんが帰ってきたらまた来ようっと・・・・なんて、愚痴っている。
あぁ、こんな姿どっかで見たことあったな・・・・。
そうだ、かさぶたトライ中のコーチだ。
あの時は１便１便が悲壮なまでの姿だったっけ・・・・。
どんなことをしても登らせてあげたいと思ったもんだわ。

・・・しかしここにいるのはコーチではなく天敵さかもっちんなので、
息の根を止めるべく私の最終トライ。

↑　落ちこむさかもっちん。
・・・というか時差ぼけ取れてないだけじゃないのかな？
頭痛いとか言ってたし・・・・。

４便目。
下部問題なし。
そしてポケットを取りに行くところで微妙によれていて、上手く取れなかった。
このポケットきれいに２本は入らない。人差し指の上から中指で押さえ込む形を取らないと、ひきつけのパワーが上手く出せない。
これが中指が下になってしまって、微妙に大ガバに届かず、痛恨のフォール。
レストを取らずすぐルートに復活してみたら、上部は問題ないのでワンテン。
お持ち帰りならず
く、く、悔しい！！！！きぃーっ！！！

・・・と地団駄踏んでいる私を見て、さっきまで地の底までモチの下がっていたハブが突然復活。

「なんか今の見てたら、登る気になってきたよっ！！！」
・・・と一度は靴までしまっていたのに、完全復活。

・・・このモチベーション（人の不幸を見た後の）のさかもっちんが一番油断ならない。
これは登ってしまうかもー・・・・・

これで登られたら、帰りの車は地獄だわーーーーー

さかもっちんの最終トライ発進！！

続く。