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夜中二時に明星山を真ん前に見る駐車場に到着して仮眠。ちょっと寝坊し6時30分に駐車場を出発。ほんとに駐車場の目の前にそびえる明星山南壁は実はここからが遠かった・・・・。
まずは姫川の渡渉。「そんなに水量は多くないから」と、二人に説得されたものの、実は私は川を渡るのが大の苦手。泳げないという恐怖から、体カチカチになっちゃって、まったくなんでもないところで川に落ちることが多く、また嫌いになるという悪循環。
今回も先に渡ったかーばたさんのふとももまで水がきている・・・・ということは、私が入ったら案の定お腹まで完全に浸かりましたよ。安全のため腰ロープで対岸のかーばたさんに引いてもらい、上流側でえのっきーにフォローしてもらうという万全の状態でも、一歩出すのがほんとに大変でした。水圧ってほんとにすごいわぁ。本日の大核心でした。

核心とは言え、渡渉がメインではもちろんないです。メインはクィーンズウェイ全12ピッチ。昨日確認したマルチシステムを実際にやってみることと、石灰岩に慣れるのが目的。1ピッチ目が同じラインを取るルートに先行パーティーがいたので、待ちに入り、取り付きは8時。三人という人数でのマルチなので時間が勝負。結構遅い登りだしで少し心配。
やり方としては一人がトップで登り、支点を確保したら、残り二人がある程度の間隔をおいて同時登攀。やってみるとほとんど時間のロスは無く、かーばたさんとえのっきーはこの壁に何回か来ている経験から、むしろ速いくらいだという。私たちのほかに二人のパーティーが二組来ていましたが、3ピッチめあたりから先頭をきることができました。明星は脆いことで敬遠する人もいるとか。なるほど私も3ピッチ目あたりで小さな落石を顔に受け、小さな傷が出来ました。その時割れた小石が目に入ってこすったのがいけなかった、後で見てみたらなんとコンタクトに穴が。とりあえずは普通に見えるのでそのまま登りましたが・・・・ワンデイのコンタクトも必要だな、買いに行かなきゃ。
ホールドは持ったそばからぐずっと崩れるものもあるので、持つ前、足を置く前にたたいて確認することが基本。・・・・それでもこんなことは起きるんです。

順調に進んで最終ピッチの一つ前。ビレイヤーのかーばたさんのところまで登って、自分もセルフを取るところまで行こうかと、大きな岩を抱えたとたんに、それが動き出したんです。そのまま落としたら下のえのっきーにあたるし、私のロープも持っていかれそう。火事場のバカ力で一度は戻しかけたものの、やっぱりずりずり落ちてくる。かーばたさんと二人で必死で押さえ、えのっきーにコール。どこによけても危なさそうなのでかーばたさんに岩を任せて、えのっきーのビレイを私が変わりとりあえず岩より上に上がってもらいました。下に1パーティー、川にフライフィッシングの人がいたのを見ていたので落とすことも出来ず、ある程度までずり落ち、止まった所でなんとかバランスを保たせて通り過ぎました。やっぱり脆い岩って怖いなぁそれにしてもあんなに重たい岩抱えて落ちなかったのが不思議で不思議で。（・・・・と思ってたら案の定、夜になって背中結構痛くなりました。無意識のうちにすごい無理なパワー出してたみたい）
そしてほぼ歩きの最終ピッチが終わって、下降。赤テープの下降路に沿って下っていくと、ちょうど水道管（？）が川を渡っているところに出ます。その水道管の上を渡って、本日のマルチ終了。いやー楽しくて怖くて充実した一日が終わりました。今回はまだカムのセットの仕方を練習していなかったのと、岩が脆いのを心配し、リードはしませんでしたが、いつかこんな壁のリードをする日が来るのか？？？どーなんだ？？
いつものフリークライミングとは全然違う興奮が続いている。これは何なんだろう？？
もう少し硬い岩だったらリードしてみたいなぁ・・・なんて書くとＺＣＣ－ＡＣの二人の思う壺だからあの二人には言わない

夜はみんなで頑張ったご褒美に、糸魚川ＩＣ近くのおすし屋さんへ。地魚のお任せコース美味しかったー。鎌倉街道沿いのおし○り寿司とはやっぱり違うー
絶品夜ご飯のあと、一応日本海を見て、そのまま河又へ直行です。・・・・この二人のタフさにはついて行けん。申し訳ないけど後ろ座席で爆睡。明日は明日の岩があるー♪クライミングバム、怒涛の三連休はまだまだ続く。