6時間彷徨の悪夢再びっ??
今日はめけてーと日帰りおがーやま。
あまりにめまぐるしく変わった天気予報のせいか、クライマーの姿は少数でした。
クラックもできるようにとカムは持ってきたけど、めけてーが行ってみたいというスカイパイロット@裏烏帽子岩は、
ビレイポイントも行きやすいとは言い難いらしいので、身軽で行こうとボルトルートギアのみで出発 ← この判断が後で私を救う(笑)
8時に駐車場出発。
「トポのアプローチ図」を手にいざ出発~♪
ふむふむ、マラ岩へ行く途中から右に行き・・・・・
ケルンと測量用のマークのところを入る。
測量用のマークがないけど、なんだかやたら立派なケルンの誘惑に負け、そこを入りてこてこてこてこてこ ← ここが遭難の第一歩
ふむふむ、沢の左を登って・・・・・。
こんなガレ沢なんだ。
あ、人が来た。とりあえず聞いてみるか。
「本峰こっちでいいんですかーーー?」
「そー」 ← 遭難の第二歩。 教訓 本峰に歩いていくとは限らない(笑)
登りながら、なんか違うなんか違うと思いつつ、とりあえずどっかの岩場についた。
さっきの人たちはすでに1ピッチ登ってしまっていて、ここがどこやら見当もつかない。
岩峰を一周するも、以前に本峰に来たことのあるめけてーは、とりあえず本峰ではないというので、せっかく稼いだ標高を再び下りる。
下りたところで、また別のパーティに出会い再確認。
やはり間違いだったことだけは確定した。
いい天気じゃ♪いえーい・・・なんて、今からの地獄をまだ知らない(笑)
マラ岩組頑張ってるかなーーーー・・・・えっ??来てないのっ????
遭難の第一歩地点まで戻って、さらに進むと、あったあった。ケルンと測量用のマーク。
今度こそ「トポのアプローチ図」通りに行くぞ~。
「シャクナゲート」と「白樺4兄弟」はなんとか確認するも、「落とし穴」も「クランク」も「賽の河原」も「分岐」「微妙な分岐」も全然わからず。
でも森の向こうになんだか大きな岩が~・・・と駆け寄ってみる。
なんとなんとなんと、着いた本人たちが一番びっくりの裏烏帽子にいきなり到着っ♪
どうして到着したのか、夢をみているみたいな到着でした。
「すごいねー、あたしたちーーーー♪」なんて浮かれていたけど、実はまだ遭難半ばだったことは知る由もない。
さー、スカイパイロットを探すぞ~。
えっとー、岩を左に巻いて右に下がる・・・・と。
そういえば某ブログで岩から離れずに回るといいなんて書いてあったから、とりあえず岩にぴったりくっついて左に行ってみると・・・・・。
あるところまで行ったら断崖絶壁で落ちちゃいそうだったので、下に降りて斜面をトラバース開始。
そんなに歩いたつもりはなかったけど、トラバースしすぎて、たどり着いたところはなんと本峰。
トポだとすごい遠くに書いてあるけど、実は近いんだねー、と新たな知識は吸収できた(笑)
はい、戻って戻ってー。
藪をこぎこぎ帰ると、お?なんか岩の間に降りていく道がっ♪
ここをちょっと下りてみる。
2本ほどボルトルートがあったけど、いろんな情報を考えてみても、これは違う・・・・・。
後で考えても、実はこのエリアがどこだったのかが不明。
やっぱり遭難につきものの幻覚だったのかなぁ。
結構ひかれるルートだったんだけどね。
そして、最後の最後にちょっとした踏み跡を見つけ、吸い込まれていくめけてーー。
すると岩の向こうから「あったーーーーーー♪」のコール。
名前の通り、スカイパイロット♪
5時間を超える方向の末、やっとやっとやっとたどり着きました。スカイパイロット。
露出感、状態ともにサイコーーーーのライン。
何度か探すのもあきらめるとこだったけど、「クライマーはまずは自分の目でルートを見てナンボっ」の一心で、あきらめなくてよかったぁ。
サイコーーーじゃないのは、この疲れ切った身体くらいだ(笑)
カムを持ってきていたら途中で終わってたな。
めけてーがぬん掛けしてくれたので、小川山ルート数年ぶりのヘタレな私はほくほくと上からロープ♪
うぉー、精神的ルートだ。上からロープでよかった(笑)
足を信じて、カンテをバランスよく使って、傾斜が変わる部分がよくわからなかったけど、出だしからカンテを使う部分は
ムーブがわかってもリードだと起こせない系。
足がむくんでるのか、いつもはいてる靴なんだけど、左足がスタンス踏めないくらいに激痛なので、結局1.5便出せたのみ。
まぁ、今日はたどり着いただけでも奇跡だし(笑)
昔は好きだった小川山の岩。やっぱりもう一回慣れたいなぁ・・・・と思った1便。
こういうルート登れるのがやっぱり一番嬉しい。
めけてーは2便目にムーブを確かめるべく上からロープで、ノーテン。
やっぱりこの感じはめけてーワールドだねぁ。上手い。
ワンデイで12の夢を胸に最終便。
・・・・・やっぱり緊張でちょっと動きが固い。
核心に入っていく部分でテンション。
うーみゅみゅみゅ。ざんねーーん。
後は時間との勝負だったので、ここからは回収モード。
スカイパイロットの取りつきのちょっと先に懸垂下降点があって、そこから下りれば荷物のあるところにはあっという間につけそうだったけど、
下降点に行くまでがそんなに安全じゃなさそう。
へまをしたくないので、おとなしく歩いて降りて荷物まで戻り大急ぎで帰り支度。
なんとか暗くなる前に川を渡ることができましたー。
疲労困憊の足を川につけてリフレッシュ。
温泉&夜ご飯のフルコースで渋滞なく帰宅。
いやー、アドベンチャーな一日でした。
スカイパイロット、名前も見栄えもかっこいいね~。
めけてーがいなかったら、行くことはなかったかもね。
ありがとねー。
いい夕日も堪能~。