はやくどいてよ~っ
にわか歴史好きで、お城をまわるモチベーションの一つが「100名城」スタンプラリー。
日本の数あるお城の中から選び出した100のお城に専用のスタンプを置いて、スタンプ帳をいっぱいにするという、
日本人が古来から大好きな「四国お遍路さん」とか「七福神」とかなどと同じ巡り信仰の一つ(笑)。
まぁ100名山みたいなもんで、好き嫌いもあるし、えーーー??ここがーー???とおもうお城もあるけど、それにあわせて回りの気になるところに行くにはちょうどよい♪
とりあえず出かけるときはスタンプ帳持って、スタンプ押して嬉しくなってるのは事実。
ただ元来めんどくさがりなので、こういうのを完全制覇したことはない上にあまり見た目も気にしないので、
最初は100名城専用のスタンプがあることを知らず、お城に置いてある記念スタンプをおせばいいんだと思ってた。
実際100名城のスタンプは意外と小さく、お城の記念スタンプは大きいものが多い。
スタンプ帳におすと、4城分のスペースが一気に埋まってしまうこともしばしば。
・・・なんかおかしいなぁ・・・・とは思いつつ、どこかのお城の受付の人に言われるまで、気がつかなかった。
なので、私のスタンプ帳はそもそも100名城スタンプでないものもおしてあるし、こないだはちゃんと100名城スタンプにも関わらず、上下間違えてたりとひどいもん(笑)
さて、100名城を回っていると、同じスタンプ帳を持った人とかち合うことももちろんある。
基本的には皆さん、普通にスタンプをおしてすぐに立ち去るけど、たまーに面白い光景にあたることもある。
表現するとしたらオタク、という名前がやはり一番しっくり来るタイプの方々で、スタンプをおす様はまるで宗教。
まずはスタンプ台の前にゆっくりと座り、おもむろに鞄の中からスタンプ帳を取り出す。
厳かに該当ページを開けるが、もちろんいきなりそこにおしたりはしない。
試し押し用の紙に、最低2回はおして、やっと本体のスタンプ帳へ。
もちろんおした後もすぐにスタンプ帳を閉めて立ち去ったりはしない。
インクが乾くまで辛抱強く待った後、もう十分乾いているであろうスタンプが他のページにつかないようになお真っ白な紙を刺しこみ、やっとスタンプ帳が閉じられる。
しかもまた、これで終わりじゃない。
予備なのか、誰かへのお土産なのか、先ほどの試しおしの紙よりワンランク上の白い紙に2つ同じ手順でスタンプがおされる。
ここまででも十分面白かったけど、先日はもっと面白い光景が。
上記の手順を踏むであろうと思われるいでたちの御仁。
案の定上記の手順を踏んで本番のスタンプ帳への捺印で悲劇が。
どうやら納得のいかない出来であったもよう。
後ろから覗き込むと、通常ならほとんど気にならないような擦れが、確かにある。
でもまぁ想定範囲だと思うのだが、本人にとっては、多分ドミノが完成直前で倒れたくらいのショックだったようで、重い重いため息をつき、立ち上がれない様子。
・・・・いやいやいや、さっきから私、後ろで待ってるんですけど
これってクライマーの皆様にわかりやすいように説明すると、冬の御岳のボルダーで、マットの上で数分間オブザベをして、
なおかつ1手目で落ち、ショックのあまり課題を見上げたままボルダーマットに居座る・・・・と同じだよ(長い(笑))
しかもスタンプを持ったままでショック状態なので、後ろからスタンプだけを奪い去ることも出来ない。
声をかけたらキレられそうな気配だし・・・・・。
なかなかスタンプ置き場から出て来ない私を外で待っていたじょんさんに事の次第を説明したら、
「そんなスタンプがかすれたくらいで悩むなよ、ってまきちゃんのひどいスタンプ帳見せてあげればよかったじゃん」
・・・・と一言。
・・・・・確かにね
あまりのひどさにもっとショック受けちゃいそうだけどね。