治せるのは
治そうと思った自分だけなんだね。
本日はお仕事。
昨年、講演会をしてくださった、 「ゆうき」の田村氏に再度来ていただいた。
自身も脳疾患の半身不随から復帰した田村氏のお話と、田村氏が開発したリハビリ機器の体験会だ。
来られた参加者のお話をいろいろ聞いたが、治そう、動かそう、と思わない医者がいるのは悲しいことだ。
「もうこの手じゃ、高いところから物は取れないから、上にあげる訓練なんかしなくてもいいですよ」
「下手に歩こうとして転ぶと危ない。もう動けないから車椅子にくくりつけておきなさい」
・・・・実際に、医者や看護士が口にした言葉。
今日この講演会に来られた方たちは、この言葉にも負けずに、一歩先へ進んだ方たちではあったが、この言葉でそのまま絶望の渕へ追い込まれる人は少なくはない・・・・。
「もう動かないですよ」・・・と言われてなお、自分の意思でリハビリを続けて、半身不随、失語症、車椅子、杖、歩行具すべてを取り払うまでに復帰し、仕事に戻る70代、80代の参加者を見ていると、「動くようになりますよ」・・・と医者に太鼓判を押されているのにも関わらず、自分の意思でリハビリをせず、日に日に動かなくなっていく身内に複雑な思いをいだかずにはいられない。