営業の大切さ
今、介護付老人ホーム施設を回っている。
仕事が終わってからと、休みを利用して数件まわってみた。
集中してまわると、それぞれの経営母体などからの特徴が出て、興味深い。
多いのは医療系のものと、建設会社系、不動産系。
医療系のものはやはりケア計画に医療的なものが重視されている。
建築系のものは言わずもがな、住居としての満足度が高い。
しかし最終的には人の生活と命を預かるものなので、対応してくれる人間が信頼できるかどうかが大きな比重をしめる施設である。
たった一つの言葉遣いで、信頼を勝ち取る場合もあるし、その反対ももちろんある。
今回は、設備の充実度、医療体制、対応してくれる人間の中に親戚がいること、経営母体の担当者もよくわかっていること、環境、食事・・・などすべての面において、他の施設より勝っているのに、そのすべてをぶち壊すに足る営業が出てきた。
実際私たちを担当してくれるのは、別の人だったので、少し話をしただけだったが、それでもその施設の印象を地の底まで下げるには十分だった。
実際問題、その営業の人は生活が始まってしまえば、関与することは皆無なので心配は無いのだが。
このような施設に来る場合は、やはりいろいろな紆余曲折を経ている家族が多い。
一つの心無い言葉が大きな心痛を与えるものであることを自覚して欲しい。
また、当たり前のことだが、こんなことは何回も経験している家族は皆無だ。
知らない、また勘違いしていることも多い。
何年も介護を続けている我が家だって、介護保険の混乱についていけていないのだから。
今の私の業務は高齢者に接することが多い。
自分でも気がつかずに、何か言っているのではないか、間違った態度を取っていないかもう一度確かめなくちゃ。
とてもとても勉強になった体験だった。