魂抜けました。海金剛、スーパーレインその2
なんとか登り切った海金剛、スーパーレイン。
余韻を楽しむ間もなく(登るのに時間かかったからね)懸垂に。全部で5ピッチの懸垂。朝からだんだん強くなってきた風がなかなか厄介。ほぼ50mまるまるの懸垂が1回。この時は降りながら、どんどん自分が風に流されてるのがわかります。一生懸命壁を歩きながら修正するんだけど、時々空中懸垂になる時があって、また左にもって行かれる。
このピッチはロープぎりぎりで、セルフを取ったと同時にロープの末端が来る感じ。ロープを抜くと風で左に吹っ飛ばされていく。風ってすごいわー。
どのピッチもロープが引っかかるのが必至みたいなところだったので、無事地上まで降りてこられて、ここで緊張がどっと解けるのがわかりました。
本当に魂が抜けていきました。帰り道の登り返しでは、今、あの壁を登ってきたとは思えないような体たらく。釣り師のおぢ様たちが、スパイク長靴で軽々登っていく場所を、フィックスロープでビレイしてもらっても、いっぱいいっぱい。
「姉ちゃん、あの岩登ってきた人でしょ??これ登れねーの??」・・・とおぢ様に言われる始末・・・・。
普通のハイキング道に近い道でもふらふらで、左足のふくらはぎとももの筋肉が今日一日の激務で軽く肉離れを起こすくらい疲れてました。
でも海金剛に向けてのクラックの練習でも10台をレッドポイントできていなかったし、ましてやクラックマルチでのリードは初めてで、今回はリード時に1回のテンション、フォローでワンポイントA0だけで済んだのが信じられません。途中敗退か、全ピッチはっしーがリード、という可能性も多いにあっただけに、嬉しさだけはひとしお。足はふらふらなのに、顔がへらへらしていると言う不気味な帰り道。楽しいクラックマルチデビューでした。はっしーお疲れ様でした。
いろいろ
海金剛スーパーレイン(8P・230メートル)
アプローチ アプローチは雲見キャンプ場の一番手前のDサイトから少し下り、電信柱脇の小さな白い看板のところを入る。
↓ こんな事が書いてある。
そこからは顕著な踏み跡をたどる。一度石段を下りるが、道を見失うことは無いと思う。海岸に出て、フィックスロープの張ってある10メートルほどの壁をラペルかクライムダウン。海岸に沿って一度小さく左に回りこんだところから、樹木に覆われる道となって、ほんの少し進んだところが取り付き。木にオレンジのテープが巻いてあるので、それを目印に。
時間 取り付き8:30。頂上14:20。
明らかにかかりすぎ。マルチに慣れていない私のピッチでやはり時間がかかる。ルートを読んでいる時間も、支点を作る時間も、ロープアップの時間も、もっと登りこんでいけばどんどん短縮できるとは思うが。
クラック 前述したとおり、練習でもこのグレードはまともに登れなかったので、途中敗退の可能性は念頭にあった。えのっきーにも、多分リードは出来ないのではないかと予測されていたしね。なんとか抜けるため、密かに家のホームボルダーも使ってスリングをあぶみにして登る練習もこそっとしてみたりもした。
しかし実際登り始めたら、まったく良い手ごたえで、意識も上に上に向いていたし、ルートの長さに体が対応して、プロテクションの数も、いつもの私の登りを知っている人が見たら、びっくりするくらいの少なさで抜けることができた。
ジャムもほとんど一発で決まるし、今まではおまけ状態でフォローでしか登ったことなかったのが、出来るなら全ピッチリードで行ってみたいとさえ思っている自分に驚いた。アドレナリンは出ない体質(あるのか?そんなの)と思っていたけど、多少のアドレナリンはあるらしい、こんな私にも♪
取り付きが樹林帯の中なので、登り出しの時に恐怖を感じなかったのが良かったと思う。初心者だまくらかして(?)連れてくるには良いルートだ。ガイドさんが良くお客さんを連れてくるルートというのもうなずける。
体力 いくらクラックとはいえ、10台前半なので、登る体力的には問題はなかったと思う。私がきつかったのは、二本のロープを引いて登る感覚にまだ慣れていなかったこと。大したムーブじゃなくても、下や横に引っ張られる感覚で、必要以上に力を使っていたような気がする。カムやフォロー時のザックの荷重も登っている時は気がつかなかったけど、降りてきてからの疲れの具合でみると相当ひびいているよう。
ビレイもハンギングに近かったり、足元が悪かったりで、これも気がつかないうちに体力吸い取っているだろうな。
そして今回顕著にきつかったのがロープアップ。腕がパンパンに張ってしまうので、必ず一度ロープアップしてる最中に腕を止めてしまう。このロープの動きは下のはっしーも良くわからなかったらしく、混乱させてしまった。
どれも登り込んで感覚を掴めば、解決はすると思うけど、スポーツルートに比べると、登ることだけで体力使い切るわけにはいかないので、自分の体力配分への気の使い方も考えていかないといけないと思った。
行きには風景見る余裕なかったけど、帰りの海沿いの道はご機嫌のドライブでした。この周辺の海はちょっとタイムスリップしたような風景で、今にも着物を着た江戸時代の人たちが出てきそうな気配。またいつかゆっくり行ってみたいところとなりました。
この余韻を楽しんだら、次なる目標ベルジュエールに向かって動き出します♪
・・・ま、しばらくはフェースクライマーになっていたいところですが。
↓ やったぞ!頂上でーす。・・・私のヘルメットはなぜだかいつも斜めってる・・。
この記事へのコメント
来年は
初心者連れて、オールリードしてんじゃない?
ベルジュエールもよろしくお願いします。
次は
ふーじんと愛の懸垂下降しに来るの
お疲れさま
いろいろと勉強になったようだね。
まきちゃんはドロミテもいったので、慣れてるかと思いきや。
そんなことじゃベルジュはビハークになっちまうぞ。要修業だな
ほんとに
ビバーク冗談じゃない気が。 マルチ慣れてないですよ、今まではハニダリコンビのみそっかすでしたからねー(^^;) マルチ修行はこれからです!
その指は何処指してるの?
嬉しそうだな
ポーズがかわいい
Unknown
嬉しそうだベー!!(←嬉しさのあまり秦野弁)
嬉しいもん。
指はねー、もっと上をさしてるのさ♪
なんか…
写真、遠目に見ると「早見優」みたい…。
あっ、でも昔のでなく、イマのだけど…。
私も…
ぱっと見、早見優だと思った。かわい
(マル金さん、お会いしたことないけど同世代の匂いがする…)
まっき&はっしさんすごいね、登りきっちゃって。しかもつるべ!!
私なんか真ん中でいっぱいいっぱいでしたわ。
次回はノーテンで行きたいから、待ってる愛の懸垂下降
乙
メールのタイミング悪かったですね。失礼しました。
時代の最先端はベルジュエール 3往復/1日 です。ハニダリの記録は1.5往復です。今年の夏はパートナーを変えて、2.5往復にトライ予\定です。
いろいろ
→ ふーじん&○金さんへ クレームを恐れず言うなら早見優に似てるといわれた事はあるのだよー♪
きゃー、みんなぶたないでっ!!
自己申告ではルチ将軍だからっ!!
ふーじんと○金さんがおしゃべりするとこ見たいなー。きっと漫才。
→ えのっきーへ
確かにタイミング悪すぎだったよー。
でも私もえのっきーのところにかかると思ってなかったから、重傷で寝てるえのっきーに下降点なんぞ聞いてごめんねー。
・・・ところでベルジュエール2.5往復の意味がわかりません!下りてこないってこと??
ちなみに今年の私は1往復/2日だな♪
いろいろ…
>ふーじんさん
いやいや、たぶんおいらの方がずっと年上です。
今度、漫才やります?!
やはり、おいらは「突っ込み」ですが…。
>まきちゃん
よし、わかった
今度J-WALLのみんなの前で、「夏色のナンシー」を歌ってもらおう
○金さん
ふーじんは化け物です。
あんな風に見えるのに、実は・・・ぼかっ!!!
ミズガキ正面壁往復
正確には、正面壁右側の2桁ピッチのラインのどれかを登って下降路を降りて取付に戻って1往復です。左側の数ピッチのラインで0.5往復という計算です。いいトレーニングになりますよ。ただ・・・。
あっ、あとロープはシングルでもダブルでも60mの方がいいですよ。
・・・・・
ただ?
ただ、何??
何何ー?????
ただクイズ
1 足ブラになる
2 アレが出る(なぜか荷物が重くなる)
3 ただほど高いものはない
ところでまっき、化け物ってなんのこと?
マル金さん、夏色のナンシーの刑に処してやってください。
…でも瞳ちゃんあたり知らなそうで怖い。
久々にマルチるか
なんか産み金剛の記録みてたら往きたくなってきたな。ランチに煮詰まってるので逃避しに往くか?いやされそう。スーパーレインと時間あればもう一本。SURF&SNOWとか。パートナー求む。
いろいろ
← ふーじんへ・・・ただほど高いものはない!に一票。
化け物の意味ですって?言っていいの??!!
← アニマルさんへ・・・アニマルさんみたいにマルチに慣れていれば癒されるのか・・・。
私にとっては、スポーツルートで頑張ってトレーニングして、技術上げて、の集大成がマルチなんですよー♪あの高度と景色と充実感と緊張感がスポーツルートで頑張ったご褒美のような気がする。
今なら風が無ければ、ぽかぽかですごく暑くもなくちょうどよかったですよ♪
行ってらっしゃいませー
じぇねれーしょんぎゃっぷ
遅ればせながら参加!!
『夏色のナンシー』・・・・???!
クイズ年の差の域に入ってきましたね・・・
ついでに
ルチ将軍も不明だったんだ・・・・
ルチ将軍は
なぜか同じじぇねれーしょんでも知ってる人と知らない人の差が大きい・・・